相続人調査の重要性

2015年03月19日の記事です

被相続人の死亡により発生する相続問題。相続問題は時に「争族」問題に発展するケースも多く、
早期に手続きを済ませる必要があります。相続には様々な手続きが必要になりますが、その中の 一つが相続人の調査です。こちらでは相続人調査の重要性についてご紹介します。

●相続人とは

相続人とは、被相続人が所有していた財産や一切の権利義務を受け継ぐ人のことです。相続人の範囲と順位は民法で定められており、規定によって相続人になるべき人を法定相続人といいます。
相続人は大きく配偶者相続人と血族相続人に分けることができます。

配偶者相続人は被相続人の夫または妻のことで、常に相続人になります。血族相続人は、被相続人の(1)子や孫(2)父母・祖父母(3)兄弟姉妹が該当し、優先順位は(1)~(3)の通りになります。

●相続人調査が必要な理由

相続人調査には相続人を確定するという重要な目的があります。不動産や預貯金などの名義変更には、被相続人と相続人全員の戸籍謄本などを準備しなければいけません。また、遺産分割協議を行う際には、相続人全員の参加と同意が必要で、1人でも欠けているとその協議は無効になります。

相続人は配偶者と子供だけだと思っていたら、被相続人には離婚歴があり、さらに子供もいたなどのケースも少なくありません。顔も知らない相続人が後から現れると相続の手続きを一からやり直したり、相続問題が複雑化したりする可能性も考えられます。相続人調査は、このようなトラブルを防ぐために必要不可欠なのです。

●相続人調査は専門家に依頼しよう

相続人調査では、被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍謄本類、相続人となる方全員の戸籍謄本類・住民票が必要になります。戸籍謄本類には、戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍と種類があります。

被相続人が高齢であるほど昔の戸籍を取得しなければならず、さらに本籍を各地に移していると、それぞれの役所に戸籍を請求することになります。時間と手間がかかる相続人調査は専門家に依頼することで、スムーズな相続手続きを行うことが可能となります。

相続に関するお悩みは司法書士にご相談ください。鹿児島にある当事務所では、それぞれのご依頼内容に適したアドバイスで、相続問題の解決をお手伝い致します。費用などのご質問もお気軽にお問い合わせください。

(2015年03月19日の記事です)

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