世がコロナ禍となり、はや1年。
おかれる状況は人さまざまなれど、
窮状に置かれている方は少なくないと思います。
当事務所では、任意整理、自己破産、個人再生を取り扱うことも多く、
最近は自己破産事件が増えているんじゃないか?と聞かれることが多いのですが、
ところがどっこい、思ったほど増えていないというか
全くと言っていい程、増えていないのが実情ですね。
新規の受任件数もそうですが、
裁判所に自己破産の申し立てをしますと、事件番号というものが個別にふられます。
今週申し立てを行った事件の事件番号は、100を少し上回った位
ということは、年間でおそらく350件前後ということになるのではないでしょうか。
鹿児島地裁本庁の場合ということになります。
借金問題が大きく取り上げられ、過払いブームにつながりだした
平成20年前後は確か、年間1,000件位あったような気がします。
生活が苦しくても、借入はない。
そもそも借入なんて出来ないほど、生活が困窮しているということもあるのかもしれません。
生活保護を受給している方の、成年後見人や自己破産をさせて頂くことも少なくないです。
生活を立て直すために各種法令制度等があるのですが、
そこにアクセスする術をご存じない方も多いのでしょう。
今何らかの厳しい状況に置かれているという方は、
一度何らかの窓口にご相談されることをオススメします。
前提知識が欠けている中で、色々考えても
良い答えはでないと思います。