任意整理の債権者にいたらめんどくさい会社2選。

2019年05月08日の記事です

個人の債務整理 つまりは個人の借金問題の対処としては

自己破産・個人再生・任意整理があります。

そのなかで 今回は 任意整理のはなしです。

「任意整理」:簡単に言えば 個別の債権者との返済方法の見直しです。

月々の返済額を減額、利率の見直し、返済期間を長期化すること等によって

無理なく返済できる範囲内で 各債権者と和解契約を締結することになります。

今でも、この任意整理をご依頼される方は多いです。

銀行系のカードローンがらみが多いです。

この手続を利用される方に多いのが

負債処理をすることができない債権者がいる方です。

例えば、保証人付きの奨学金・勤務先・個人・オートローン等々です。

そして、この任意整理の現在時点での 最大のメリットは利率がゼロになることがほとんどということ。

(グレーゾーン金利時代の利用者が多かった10年前は 借金の総額が減ることが多く

それが最大のメリットでした)

しかし、中には その利率ゼロに応じない債権者がいて それが

標題の「めんどくさい会社2選」です。

1 九州総合信用株式会社

この会社自身が貸付を行っていることは無く 金融機関からの借入の保証会社等になってます。

そして この会社は昔からめんどくさい会社の 代表格のような会社。

一時期は 分割返済にさえ応じていませんでした。

今でも 任意交渉では きっちり利率(将来発生する利息)もらえないと和解できないと言われます。

訴訟・特定調停等にあげて 和解交渉するしかないでしょう。

2 九州カード

クレジットカード会社。 金融機関からの借入の保証会社になっていることもあります。

今まで 利息を言われたことはなかったのですが 先日 交渉してみると

残高が多い場合には 将来利息もらいますとのこと。

はぁ?って感じでした。

原則 任意整理後の返済条件は 将来利息ゼロです。

払ったら全額元金に充てられ そのまま残金が減るということ。

つまり 利率0%。

そんな中 お茶を濁すかのような 偏屈債権者である上記会社の存在。

だったら 個人再生に切り替えますよね?ということで

クライアントの条件が許せば 方針転換もありでしょう。

しかし、任意整理しかできないというクライアントの事案で 上記債権者がいると

悔しくてしょうがないですよね。

(人の足もとみやがって。。。)

まぁ 昔は一括返済しか応じない債権者が結構いた時代もありましたから

そう考えると 多少はよくなったのかもしれません。

PS 強硬に将来利息を主張して 個人再生に切り替えられたら

回収額がぐっと減ってしまうのに 交渉担当の従業員は

株主に怒られないのですかね?

こういう会社の株は保有したくないものです。

PPS ほとんどの債権者が応じてくれる この将来利息ゼロ。

法的根拠はないのです。

だから こうやってイヤだって言われると なかなか厳しいものがあります。

それでも、破産や再生されるよりは 全然ましだと思うのですが。

経済合理性から考えると。。

(2019年05月08日の記事です)

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